ファラ・フォーセット(メジャース)が死んだ。マイケル・ジャクソンが消えたのと同じ日に。この二人が同時にいなくなったことに意味を見いだそうとするわしみたいなパチもん人間はわりと多い。人が死ぬことに意味はないと思うけど、色んな意味で象徴的な出来事のような気がしないでもない。
二、三カ月前に彼女のことをネットで調べてて、ガンで闘病中と知った。だからそんなに驚かなかったけど、それなりに隔世の感はある。彼女を知って三十年以上だからね。ちなみになんでファラ・フォーセットのことを調べたのかというと、kito-mizukumi rouberとチャーリーズ・エンジェルに相関性があるような気がして、無理矢理こじつけようとしたためです。結局、なんだかよくわからなくなってこの目論みは失敗。kitoはkito! ってことで落ち着いた。話を戻すと、ほとんどの若い人は知らないと思うので少しだけ説明。彼女は70年代、ある部分を代表する女優さんでした。ある部分というのは、セックス部分。セックスシンボルとしての存在。チャーリーズ・エンジェルでの彼女は、アメリカ、というか、世界中の殿方(と、一部の女性)をメロメロにしてました。健康的でセクシーでチャーミング。今でいうと誰だろ、、、 シャラポア? 古い? でもあれだ。チャーリーズ・エンジェルで有名っていうかポスターだな。「Farrah Fawcett-Majors」で、画像検索してみ。彼女のポスターがいくらでも出てくるから。
【Bee Gees - Night Fever】(YouTubeより)
開始、27秒あたりに、ファラのポスターのアップが出てきます。52秒あたり、扉の左側にポスターの全景がちらり。しかしトラボルタってかっちょええな〜
話それるけど、バート・レイノルズという男優さんも、この時期、セックスシンボルとして世界中の御婦人をメロメロにしてました(一部の男性も)。ロンゲスト・ヤード、トランザム7000、グレートスタントマン、etc。彼の主演作は、どれも男の体臭ムンムンで、むせ返るようなマッチョムービー。アメリカそのものって感じで、何も考えたくない時なんか最適。最近では(それでも12年前!)、ブギーナイツでの彼が最高だった。あ。今度の爆音上映、ブギーナイツやろうよ。
【Boogie Nights - Trailer】(YouTubeより)
20秒あたりに、銀髪に赤シャツのちょいワルなバート・レイノルズの姿が。歳をとって、ますますカッコよくなってる。まだまだ体臭ムンムン(加齢臭?)。ちなみに、主人公ダーク・ディグラーの部屋にもファラのポスターが貼ってありました(母ちゃんに引っぱがされる!)。このことでも、いかに、ファラが時代のアイコンだったのかがわかる。映画やドラマなんかで、70年代を表現するにはファラのポスターは絶対必需品なので、これからもこのポスターの製造は終わることがないと思う。うーん欲しい。しかし時代はやっぱディスコだよなー
ところで、マイケル・ジャクソン。彼のことを初めて知ったのは1979年12月28日。なんでこんなに日にちがハッキリしてるのかというと、3年B組金八先生、第10話「女生徒軍団朝帰り」のディスコシーンで、「今夜はドント・ストップ(Don't Stop 'Til You Get Enough)」が流れたからです。うおっ! この気持ちのいい軽快な音楽はなんじゃ!? それが出会い。以後、この曲が収録されてる、彼のソロファーストアルバム「Off The Wall」('79)は、長いあいだ愛聴盤となる。もちろん今もよく聴く。これまでの音楽遍歴で、一番繰り返し聴いたアルバムは、ディスチャージの「WHY」。ではなく、おそらく「Off The Wall」。冗談でもなんでもなく。セカンドアルバム「Thriller」('83)もいいけど、個人的にはやっぱオフ・ザ・ウォール。その中でも一番好きな曲がこれ。なんかほんとに女子大生DJの深夜ラジオみたいな展開になってるな。
【Michael Jackson - Rock With You】(YouTubeより)
うーん、良過ぎる。金のニオイとか超越してる。マイケルって、金で金のニオイを消すことに成功した唯一の人間かもしれん(人間?)。金っていうか毒のニオイだもんな。いや、すでにニオイもない。五感の領域を超えてる感じ。ちなみに、この、ほとばしる「Off The Wall 愛」は、ゼンマイアタマにも載ってます。ところで、金八先生シリーズはみんな観たことある? もし観てない人がいたらぜったい観たほうがいい。シリーズ1&2だけ。シリーズ1・第10話「女生徒軍団朝帰り」なんて、アタマクラクラ。ディスコシーンなんてホントおもしろい。シュール。あらためて考えると、この10話で70年代の幕が下りたんだよな。最後の餅つきシーンなんてすごく象徴的な気がする。これ以降、すべての人が自分中心に生きる時代になったもんな。金八先生含め。
ここからが重要。マイケル・ジャクソンが消えて、ファラ・フォーセット死んだ6月25日、もうひとりあっちに行った人がいる。あっちに行ったっていうか、こっちにいる時にはすでにあっちに行ってたSky Saxon(スカイ・サクソン)。60年代のアメリカのバンド、The Seeds(シーズ)のボーカル&ベース、そんでそのあとヤホア13に入ったり色々やった、まあちょっと変わった人です。今頃はあっちで、ファーザー・ヨッドとハングライダーでもやってんじゃないのかな。
註:ヤホア13(Ya Ho Wa 13, Ya Ho Wha 13, Yahowha 13)と、
ファーザー・ヨッド(Father Yod)については、各々、自宅学習でおねがいします。
【The Seeds - Pushin' Too Hard】(YouTubeより)今のパンクよりイカレてるような〜
ね。シーズいいでしょ。ジャンルでいったらガレージ、サイケデリックになるであろうこの妙に明るい反復ロウサウンドは聴いてるうちに確実にアタマがムズムズしてくる快楽音楽。その常習性はまるで麻薬。といっても、麻薬はやったことないので、ゼンマイアタマ的にはスイーツって言ったらいいのかな。スイーツ・アシッド・ガレージ・ミュージック。シーズって、ロウパンクの原型といってもいいんじゃなかろうか(ストーンズもそうなんだろうけど、あんま知らない)。というかガレージの類いはほとんどがロウだけど。モノラルだし。たまに今のクラストバンドが、モノラルでスタジオ音源だしたらいいのになあって思うけどそれじゃああまりにも崩壊しちゃうか。もし、今のロウなパンクが好きで、源流あたりに近づいてみたいと思ったら、シーズなんていいと思います。全然ちがうようで共通する部分も意外に多いと思うよ。
【The Seeds - The Seeds】('66)

ガレージでいえば、あとやっぱ、ナゲッツ(Nuggets/60年代のガレージやポップスをあつめたコンピレーション)がいい。ロウサウンドどうこういうより、気が滅入ってる時はナゲッツ聴くにかぎる。ペブルスシリーズも好きだけど、あれは聴いてるうちに音楽的に色々掘り下げたくなるので精神的に調子がいい時にはいいけど調子が悪い時は精神の闇範囲が広がるおそれがある。Vol.3 The Acid Galleryとかさ。Spider !! Help me !! Help me !! それにくらべてナゲッツは、わりと無味無臭などうでもいい楽曲も多数収録されてるので、ほんとに何にも考えなくてすむもんね。
・・・なんでこんな展開になったんだ?
妙な展開ついでに。ところで、みなさんは落ち込んだ時に聴く音楽ってなんかあるんでしょうか。わしは何パターンかあるよ。それについては次回(たぶん)。ホントに落ち込んでるときは音楽はまったく聴かなくなるんだけどね。にしても、2009年6月25日は、色んな意味で想像力を刺激される不思議な一日だった。金、セックス、ドラッグ、宗教、愛。色んなモノを絡めてなんか意味を見いだそうとした。結局行き着くところは同じで、意味はなくたまたまってことになるんだけど。まあ色々試せて、正直おもしろかった。そんでやっぱり不思議な一日だった。あれかな。50年前の同じ日、天覧試合で長嶋が村山からサヨナラホームラン打ったことが関係してんのかな。あれ? ホントはファールだったんだっけ? わし、カープファンだからどうでもいいや。


















