このまま賃貸生活を続けたほうがいいのか、家を買ったほうがいいのか。はたしてどっちがいいんだろう。よくわからん。いつかまた瀬戸内で暮らしたい気持ちもあるし、このままでもいいような気もするし。できるなら地震があまりない地域に住みたいけど、日本に絶対安全な場所なんてないだろうし。
今の家は結構長く住んでいて、もう七回目の更新になる(確か)。お世話になってる不動産の扱う物件の中でも、どうやらもっとも古い部類に入るらしい(そんだけ長く住んでるんだから、家賃割引いてくれてもよさそうなもんだが、そんな気配はない)。不動産のじいちゃんとも、もちろん顔見知り。このじいちゃん、年は七十代後半で超元気。風貌は志ん生。口調は毒蝮三太夫。「クソババア!」とはさすがに言わないが、いつか言うのを心待ちにしている。
面倒な更新手続も、このじいちゃんとお喋り出来るので、二年に一度の楽しみとなっている。そりゃあ、最初の契約の時はビビったけどね。じいちゃんのお喋り、二時間ほとんど止まんなかったから。でも、話の内容が面白いから聞いてしまう。つられてわしも自分のことを喋ってしまう。職場の人なんかと話すのは苦手だけど、年配の人と話すのは昔から苦にならんのよね。なんてったって、生きてきた時代がすごいから。ホントの戦争知ってるから。ふつう、戦争体験を話すのは大変なことだと思うけど、このじいちゃんは妙にあっけらかんとしてる(心中わからんが)。さらっと話すぶん逆に迫力あったりする。不謹慎だが、冒険譚みたいでえらく面白い。
【ゼンマイアタマ・ふたりともより】
(たまにお色気話しも飛び出す。クラブ通いの話とか。結構エロくてドキドキする)
五月中旬のこと。六月が契約更新の月だから、そろそろ不動産と連絡とらなきゃ。そう思ってたところ、タイミングよく不動産から手紙が届いた(切手、住所表記がないので直接ポストに入れたんでしょう)。いつものように、契約更新の知らせかと思ったら、つい最近、じいちゃんが亡くなったとの報せだった。署名は奥さん。これを期に店をたたみ、諸々の契約はじいちゃんの古くからの友人の不動産に引き継ぐとのこと。
後日、あたらしい不動産で契約を更新。これまでと違うのは、今まで入ってなかった家財保険に加入させられたこと。掛捨て二年契約で二万円。うーん。痛い。まあでもしょうがないか。水漏れの前科もあるし。
契約の帰り、じいちゃんの不動産の前を通ったら、引越し用段ボール数個だけとなったガラーンとした室内に、運搬業のお姉さん一人と奥さんがいた。ちょうどいいので簡単な挨拶をする。手紙のお礼と今までお世話になったお礼。そして、じいちゃんのことを少々。心臓の病気が原因で、苦しまずアッサリ逝ったらしい。
わしがいうのもなんだが、じいちゃん、なんかいい人生送ったんじゃなかろうか。年金もらってたし二度と空襲にあわなかったし地球の壊滅見ずにすんだしエロ人生だったし。エロ人生(笑)。
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ここからは前回予告したように、ゆらゆら帝国のことを。しかし今年はホントにたくさんライブをやりますね。二年に一度の恒例行事とはいえ、いつもより多い気がするのは気のせいでしょうか。やっぱあれでしょうか。チケット取りにくくなったぶん、回数増やしてくれてるんでしょうか。そうだとしたらうれしいんですが、たぶんそこまで考えないのが大人なんだと思います。
この日はロマンポルシェ。の、10周年記念ライブ(何の10周年?)にゲストとして出演。ゆらゆら帝国の他には、Hair Stylistics(中原昌也)。ワンマンの時と違い、チケットは割と余裕で買えました。それでも転売目的のオークション出品は、たくさん見受けられましたね。というわけで、呪いは継続。エコエコ.... エロイムエッサイム.... こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・・・
2008年7月4日(金)
『ロマンポルシェ。「更正するにはもう遅い」10周年はこれまでだ!』@ 新宿ロフト
出演:Hair Stylistics(中原昌也)、ゆらゆら帝国、ロマンポルシェ。
まずは、Hair Stylistics。中原昌也氏によるノイズです。Hair Stylisticsは今回で二回目ですが、前の印象よりさらにポップになってました。ポップっていっても音のことじゃなく、存在っていうか全体的な雰囲気が。おしゃれっていってもいいかも。そういえば、先週土曜の大悪魔祭に、Suicidal 10cc(中原昌也&ジム・オルーク)が出てたんですが、御存じのように、嘘もの悪魔集会だったのでわしら欠席。でも、Suicidal 10ccは観たかったな(インキャパシタンツ狙いだったんだけど)。やっぱおしゃれ度高いんかな。「Let's Skate !!」とか叫んで始まったら最高なんですが、って、みなさん意味わかります?
次はゆらゆら帝国。今回もレア曲満載。ドア、砂のお城、ドックンドール、時間など。この日観た限りでは、ダンス・ミュージックの影響は演奏の方には出てないような気がしました。できない、あえて抵抗しないを初めてライブで聴いた時は、その辺ガンガン感じたけど、今は逆にそれが消えてきた印象。なんでだろ。その辺、みょうに感心してしまう。それはそうと、もし次のアルバムが、セルフカバー・全曲ディスコバージョンになっても評論家の方達は褒めるんでしょうか。それともけなすんでしょうか。わしなら大絶賛です。個人的にはフュージョン方向に行ってもOK。高中正義と共演して夏の海水浴場で演奏したり、山下達郎をプロデュースに招いたり。ま、山下達郎が関わるようになったらおしまいなんですが、それはそれで聴いてみたい気もしません。
ところで今回のサプライズは「ロボットでした」。この時、初めてタンバリンが使用されたことでしょうか。途中、どんどんズレて、めまいがして吐きそうになった。あれ、よく亀川氏と柴田氏、混乱しないな。実は混乱してたりして。
そして主役のロマンポルシェ。。音楽はもとより、そのトークが聞きたかった。説教ステージの噂は聞いていたのでね。で、観た。掟ポルシェってトークの人だと思ってたけど、ちょっと違ってた。期待してなかった音楽が良かった。ちゃんとしてて驚いた(失礼)。音楽好きっていうのも伝わってきた。色んな要素が入ってて、それをみつけながら楽しむのもいいかもしれん。スーサイド、ソフト・セル、スロッビング・グリッスル。ハンバーガーレディには笑ったな。あほだ。あのバンドのリフが出た時は、他人事ながら冷汗かいたけど。肝心のトークの内容は、掟ポルシェの自宅が最近火事にあったことを延々しゃべってた。面白いかどうかは別にして参考になった。家財保険に入って良かったのだと、掟ポルシェに教えてもらった。「火事になった時は、下に置いてあるものは比較的助かるので、大事なものは下に置いたほうがいい」。これは参考になったなー。上のほうに置いてた大事なレコードは殆どダメになって、下に置いてたハードフロアなんかのどうでもいいレコードが助かったって話が一番脱力した。
この日のライブ、個人的にはこれから続々とある、ゆらゆら帝国のライブの中でも大変有意義な共演者達だったと思うんですが、みなさん、その辺はどうだったんでしょうか。個人的には、そろそろPerfumeと共演してほしいんですが、だめでしょうか。でもそれこそ、超プレミアチケットになりそうですね。転売目的のヤツもたくさん出現しそう。あ。その頃には呪いが効いてるから、そんなこともなくなってるか。
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さて、ここからは前回のディスコ・ミュージックに続きダンス・ミュージックのことを。というわけで、今回はハウスとテクノのことを少々(大雑把に、くくりましたね)。しかし、まさかこの辺を取り上げることになるとは思わんかった。わし、90年代のこの辺の音源って、結構持ってますよ。もう聴くこともないと思って、何度か売り飛ばそうと思ったけど、結局メンドクサイのでほっといた。で、例のEYESCREAM「大人のリスニング・ガイド(アーティストが選ぶ “大人の音楽” ガイド)」読んで、今、このへんばっか聴いてる(そろそろ飽きてきたけど)。時代はグルグル回ってるのな。
まず、ハウスとテクノの違いがわからん人のために簡単に説明すると、ずばり考え方の違いです。うはは。わかりにくいですね。もうちょっと言葉を付け加えると、テクノはハウスになり得るけど、ハウスはテクノになることはないです。これもわかりにくいですね。しかも、超個人的主観ですし。ようするに説明する気がないんですね。「考えるな、感じろ!」です。うはは。
まあ、それだとあんまりなので音的なことで言うと、ハウスは「フロア対応&曲をつなげる」といった緩やかな制約があって、テクノは基本的に自由で、フロア対応もあればチルアウト(アンビエント)な側面ももつと。でも、アンビエント・ハウスってのもありますね。この辺の曖昧さが混乱のもとなんですが、まあ、あんま難しく考えなくてもいいと思います。適当適当。細かい説明は趣味じゃないので、このへんにしときますが、もっと知りたければググればなんぼでも出てきます。が、文字だけで全部わかったら苦労せんです。まさに「考えるな、感じろ!」です。金、使えです。友達に聞け(生の声を聞け)です。
まず、わしがこの辺の音楽を強烈に意識したのがこの曲。1987年のこと(遠い目・・・)。
M|A|R|R|S - Pump Up The Volume
クラフトワークのアウトバーンが好きで、ディスコ・ミュージックも好きだったわしは、この曲に衝撃を受けた。この二つが合体したとしか思えんかった。うお! なんかしらんが開けた! そんな感じ。これ以前のヒップホップの衝撃もスゴかったが(スタイルというより方法に驚いた)、この曲はもっとなんかこう、身近なところに宇宙人が現れたような、庭にUFOがおっこった感じ? ですから(?)、クラフトワークはわしにとって、金ちゃんラーメンの乾燥エビくらい重要なんです。そういや当時、ダンスミュージックに疎い震度サンでさえ、この曲に驚いてたもんな。今、初めて聴く人にはどう聞こえるんだろうか。ださいっすか? いけてないっすか? あと、4ADから出てたこともビックリしたな。メンバー、A.R.Kaneの人だったし(確か。違ったかな....)。その辺もすんなりそっち方面に行けた要因になったんよな。そういえばサンプリングの手法が、、、 もういいや。MARRSのこと書くの飽きた。じゃ、次はこの曲。
Bomb The Bass - Beat Dis
これもやっぱ1987年。MARRSと恐ろしく似てますね。これは当然。用途が同じですし。この頃から音楽世界は、もうどんどん分裂が加速してってわけわからんようになっていくんですよ。スタジオ・ボイスもその辺で潤ってるわけなんよ(潤ってんの?)。そんでこのあとは、すぐに欧州を中心とした、88's ACID HOUSEムーブメントという恥ずかしい運動が起こり、極東の隅っこの田舎者のわしのアタマと財布も直撃したと。でもうまいよな。TELEXや、Mを焼き直して商売してたんだもん。そりゃ子供はダマされますよ。まあでも、楽しいは楽しかった。あの頃のアホな感じ。セカンド・サマー・オブ・ラブとかバカ過ぎるぜ。そりゃエウレカセブンに赤面するわな。
The Moody Boys - Acid Heaven (Holy Mix)
この曲は、いわゆるアシッド・ハウス。ほんとはもっとブリブリしてるのを選んだほうがわかりやすいけど、今は鬱陶しいから聴きたくない。夏だから。しかし今聴いてもけっこうくるな。わしアホなんかな。しかもこの頃、まじめにTB-303(アホな音楽機材)買おうとしてたもんな。買わなかった時点で何かに勝って何かに負けたな。んでこのあと、The KLFが出てきて、ジェネシス・P・オリッジがお姉さんになって、わしもどんどんアホになっていったと。うーんやっぱな。この辺書き始めると、絶対枝分かれがはじまって分裂していくんだ。ただでさえ分裂文章気味のゼンマイ通信がホントに分裂していく。それはそれでいいような気もするが、ちょっと今暑いからな。あ。関東、梅雨明けしましたね。しかし、この辺うかつに書くもんじゃないな。というわけで、【ようこそ。CLUBゼンマイアタマへ】パート3はまたの機会に。ゆらゆら帝国リミックス盤のことを書く時にでも、開店いたしましょう。それまで休業。
まあ、この辺のクラブ・ミュージックに興味がわいたら、とにかく聴きまくってクラブにいくことをお薦めします。すごく楽しいか、わしみたいに徒労に終わるかのどちらかですが、人間の探究心は止めようもないですからね。そこに山があれば登るのが人間ですから。基本は「考えるな、感じろ!」です。あ。もし不動産のじいちゃんが今の若者だったら、やっぱクラブ通いして、エロ道 “ばく進” してるんかな。「クラブ違いじゃねえか。クソばばあ!」とか言いながら。
おまけ(続きを読む)









