2014年02月24日

小津安二郎とハードコアパンク

22日(土)。銀座、東京国立近代美術館フィルムセンター。『小津安二郎の図像学』展を観に行く。小津安二郎直筆絵コンテ、直筆シナリオ、衣裳の参考生地、子供の頃に描いた絵、小津作品で使われた絵画コーナー、小津デザインの湯呑(レプリカ販売希望!)など貴重な展示内容に興奮。
小津安二郎の映画を初めて観たのが、90年4月29日三鷹オスカー。『彼岸花』『秋刀魚の味』『お早よう』の三本立て。なんだこりゃ!? オモシロすぎる!! 5月3日、同じく三鷹オスカーで『早春』『晩春』『東京物語』。そのあと早稲田のACTミニシアターでサイレント期の作品を何本か観て、11月3日に『秋日和』『麦秋』『小早川家の秋』。これも三鷹オスカー。そのあとも大井武蔵野館なんかで観る。完全にクセになった。小津作品って常習性が高い。
秋日和のトップシーン、東京タワーに衝撃を受けた瞬間を今でも鮮明におぼえてる。昭和三十年代の世界文化社『新日本大観』『新しい日本』のカラーグラフというか、あのクラクラくる感じ。構図・色彩、あまりにも気持ちいい。監督作品全54作中、カラー作品は6本しかないけど、個人的には色彩の人という印象にどうしてもなってしまう。小津自身、人一倍色彩にこだわりをもっていたため、逆にカラー映画に踏み切ることができず長いこと躊躇していたらしい。それを後押ししたのが漫画家の横山隆一だそう。横山隆一えらい! とはいえ白黒作品ももちろん最高。去年、サイレント期の『非常線の女』を観たけど良過ぎた。時子(田中絹代)が切なくて、、、

【東京国立近代美術館フィルムセンター】http://www.momat.go.jp/FC/fc.html



フィルムセンターのあとはお腹が空いたので、ここから徒歩十分くらいのところにある、中華三原に向かう(カレーコーナー三原も行きたかったけど猛烈に炒飯が食べたかった)。途中、異常な数のK動隊に行く手を阻まれる。

140224.JPG

やっとこさ中華三原到着。ごはんがなくなったとのことで目的の炒飯は品切れ。残念。悩んだあげくワンタンメンを注文(あらいさんは揚焼そば)。おいしい。ごちそうさま。三原の炒飯ひさしぶりに食べたかった。

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銀座のあとは中野に移動。中野heavy sick ZERO『High Speed Freaks #1』。小津安二郎の図像学展で気持ちがよくなった直後にみたアレ。相当気分が悪くなったけど、ハードコアの音の洪水にまみれてるうちに調子があがる。
Visitor、Little Bastards、Death Dust Extractor、Life、C.F.D.Lに感謝。

【Death Dust Extractor】2/22@中野heavy sick ZERO


そういえば銀座のあの集団を見てた時、偶然通りがかったと思われる二十代後半くらいの男女二人組のこんな会話が耳にはいってきた。

女「これ見て何とも思わへんの?」
男「んー別に」
女「えー! こんなん差別やん!」
男「何を言うのも自由だと思うよ」
女「ウソやー! 自分らが外国行ってこんなん言われたらどう思うん?」
男「別に・・・。これが自由ってことなんじゃないの?」

女性に加勢したろうかと思った瞬間、歩行規制が解かれてモミクチャに。二人組とはぐれる。二人の会話、このあとどうなったんだろ。もしカップルだったら、こんな男となんか別れてしまえ! と思ってしまった。わははは。どんな主義主張もあっていいと思うけど。まあアレはないっすよ。しかし炒飯食べたかった。。。
posted by 薇頭 at 20:05| ゼンマイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月11日

2014年東京都知事選挙

2014年東京都知事選挙終了。自分達の投票した宇都宮けんじは落選。いまだにつらい。いや落選したことじゃなく体が。7日の国会正門前と首相官邸前、8日のアルタ前と新宿西口(吹雪!)。一日だけだったらまだ大丈夫だけど、真冬に二日続けて長時間外に立つのは年齢的にキビシい。
8日は真っ黒の格好で行ったけど(いつもだけど)、アルタ前の街宣が終わった時には雪で覆われて真っ白スーツを着た人になってた。芯から冷えた。背中と腰がまだ痛い。あらいさんは風邪をひいて寝込んでる。全候補者やそのスタッフの人たちはそれを何週間も続けたんですよね。お疲れさまです。

体はこのようにつらいことになってますが、不思議と気分は悪くない。そりゃ憤ってるしムカついてもいる。それでもなんとか前向きな気持ちになれてるのは、去年の特定秘密保護法反対運動から今回の選挙の流れの中で、これまでとは違う別ベクトルの、何か作ってるっていうパワーを感じたから。それが何なのか今後どんなカタチになっていくのか。しかし投票率46.14%ってあらためてスゴい。今回は大雪の影響もあって、リアルな実数があらわれたことから色んなものが見えてくる。一位がブッチギリなようでそうでもない。今回の一本化騒動を検証して作戦を立て直したら次の都知事選では案外と。で、一番重要なのは53.86%という数字。これは投票に行かなかった(行けなかった)人たち。この数字をどう動かすか。あと四位の候補者。投票率一位が四十歳代、約16万8千人。まあ、ことさら数字に惑わされず、地に足つけて冷静に考えて次につなげていけばいいと思う。と自分に言う。

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「イデオロギーや政治的立場を乗り越えて、つながる能力がいま求められています。そういう市民運動、市民の力は、着実に育ってきていると感じます」(宇都宮けんじの演説/8日 新宿西口)

名護市長選での稲嶺進の勝利。都知事選と同じ日に行われた水俣市長選では、自公推薦の候補が脱原発派の西田弘志に破れた。これからも地方選が続く。自公180万の組織票を持つ経済都市東京で自分たちが理想とする知事が誕生するのはもう少し先のことになるかもしれないけど、その他の地域では自民党の基盤は徐々にくずれつつある。宇都宮けんじが言うように、今からつながる能力を身につける。今回割れた宇都宮支持者、細川支持者、双方すぐにつながる準備が必要。そのためにも、最後まで一本化を主張した(投票権を奪おうとした)グループの見解を是非知りたいです。『トーキョー・ノーサイド!』の始動はそれからでも遅くない。と思います。ってなんかエラそうにすみません。

『33号車應答なし』『夜の終り』(続きを読む)
posted by 薇頭 at 20:13| ゼンマイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月06日

GO VOTE!

もうすぐ東京都知事選。最近、あらいさんとの話題はこのことばかり。刻々と変化していく情勢、凄まじい情報量。ヘトヘトになるけど、アタマの中アドレナリンが出てるのか結構楽しい。
ところで、前回も書きましたがシネマヴェーラ渋谷で『独立機関銃隊未だ射撃中』が上映されます。戦上に放り込まれると、ヒトが(精神的肉体的に)どうなるかを克明に記している映画です。思想信条関係なく、誰が観ても感ずるものがあると思います。初日が選挙前日の8日(土)。今のところソフト化されてないのでこの機会に是非。

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最近、色んなまんが家やイラストレーターが、投票を呼びかける選挙ステッカーを作ってた。こういうことがきっかけになって、ネットの中だけでなく現実の生活の場でも政治のことを気軽に話し合える社会になればいいなと本気で希望。
創作活動してる人(映画・音楽・小説・漫画....あとたくさん)は政治を語るな作品だけ作ってろという意見をたまに、いや、よく耳にする。個人的にはそれには反抗。作家だろうがなんだろうがそんなの関係ない。色んな人の色んな考えを知りたい。生活の中に政治が組み込まれている以上、政治は生活の一部。なにが言いたいのかというと、「音楽や映画やスイーツの話しをするのも政治の話しをするのも同じ。すこしでも政治に対する関心をたかめ投票率をあげたい。無関心でいることや棄権することを心の底で歓迎する政党や政治家がいる以上、投票率をあげてビビらせたい!」と言いたいんです。
「政治を語るのはダメ」って言う人みたいに、「政治を語らないとダメ」って言うつもりはない。ただ、自分は語らないのに、語る人のことをバカにしたりくさしたりして気持ち良くなってる人を見つけたら、例によって呪いをかけます。ヤバいっすよ。

「今回の選挙は脱原発が争点。脱原発候補が勝たなければ日本が終わってしまう。新自由主義とか国家戦略特区とか言ってる場合じゃない。負けたら意味がない」。一本化を主張する人たちを中心に、こういった声を聞く。皆、それぞれ危機感をもって真剣に悩んで叫んでる。もし脱原発候補が負けたとしても、自分達はそれで終わりだと思いません。勝ったとしてもそれで終わりじゃない。先月の沖縄名護市長選挙の結果をみてもわかるように、安倍政権は選挙結果をどうとでも解釈する民意完全無視のファシスト政権。都知事選で脱原発候補が選ばれたとしても、再稼動や原発輸出は “粛々と” 進めるでしょうし。選挙は通過点。勝った負けたで市民運動が終わるなんてあり得ない。選挙で民意を示し、デモや抗議行動に参加していく。もちろんまんが中心の生活は維持。まんが描いて働いて遊んで時間のある時に抗議。そんでまたまんが描いて働いて遊んで抗議。そのくり返し。

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ブラック企業に代表される雇用に関する様々な問題。新自由主義の象徴であるオリンピック開催の問題。候補者を支持する政党への反発や軋轢。福祉、医療、憲法改正、ヘイトスピーチ、その他たくさんの問題。選挙権がある人、選挙権がない人、無関心の人、棄権する人。もうすぐ9日。
そして選挙後も日常は続き、東京デモクラシー、というより、日本デモクラシーも続く。この先なにが起こるかまったくわからない。自分たちの考えも、状況状況に応じてどんどん変化させて柔軟に対応していかなきゃ。と、自分たちに言い聞かせて今回は終わります。あ。一本化騒動が起こって感謝してることがある。自分達が行動するうえでなにが大切なことなのか、それがすこしだけわかった。イデオロギーを作品に反映させることはないけど、悩んで掴んだこの感覚はこれから作品に反映されていくと思います。

というわけで、、、 GO VOTE!

父から電話(続きを読む)
posted by 薇頭 at 21:00| ゼンマイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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