2009年02月02日

幾分かの抵抗

一昨日の20000Vは疲れたなあ。開始17時、終了23時。全部で12バンド。いくら雑音音楽が好きでも集中力には限界があるしもう若くもない。すでに大半は記憶にないし喉も痛い。でも、楽しかったし行って良かった。やっぱ、“外” に出れば色んないいことがあります。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

去年末のこと。本屋でミュージックマガジン立ち読みして驚いた。2008年度ベストアルバム選みたいな特集のとこに、ピーター・アイヴァース未発表音源集を発見。いつのまに出たん? 挙げてたのはゆらゆら帝国の坂本氏。納得。うーん、しかしレコード屋巡回してたけど一度もみたことないぞ。西新宿にもなかったし。どうやら当初は海外だけで流通してたものらしい(ネットで海外注文って怖くてできん)。聴きたい。そうだ。ヤツに聞こう。持ってる? 持ってるとの返事。さすが。さっそく聴かせてもらった。こりゃすばらしい。いや、すばらしいというより気持ち悪い。もちろんそこが気持ちよくていいんだけどね。

【Peter Ivers - The Untold Stories】http://www.myspace.com/peterpeterivers
0902021.jpg
一曲目の「Alpha Centauri」から脱力。虫みたいな物体がズーッとまとわり憑いてる。公式音源のAlpha Centauriでもこの虫の声って入ってるけどこっちのほうがより墓場鬼太郎度数アップ。ちなみに、今現在、ふつうに輸入盤屋で買えますよ。しかも安い。マスト!

ピーター・アイヴァースというと、Dead Kennedys(デッド・ケネディーズ)を思い出す。というか、Jello Biafra(ジェロ・ビアフラ)。Mondo Music 2(1996発行:リブロポート刊)に、「ビアフラからの愛のメッセージ」というコラムが載ってる。デッド・ケネディーズというのは、80年代米西海岸で主に活動してたパンクバンド(今も微妙に名前を変えて継続中。でもビアフラはおらん)。ビアフラはそこのボーカル。わし、デッド・ケネディーズ大好きでした。というか今も好き。曲も見た目も変でクセがあって、嫌いな人は嫌いだろうけど一回好きになってしまったらアタマん中から離れん忘れたくても忘れられん、そうですねー、例えるなら、初恋みたいな音楽(まじ?)。初恋というとどうにも甘酸っぱい気持ちになって先に進めなくなってしまうので心のロッカーにしまっておくとして、どのアルバムも最高でまったくハズレなし。個人的に一番好きなのは、Plastic Surgery Disasters。ミニアルバムの、In God We Trust, Inc.、一般的に最高傑作とされる、Frankenchristもいい。オリジナルメンバーでの最後のアルバムとなった、Bedtime for Democracyももちろんいい。ま、ようするに全部いいんだな。
音楽自体は常にカッコ良かったものの、バンド自体は色んなトラブルに巻き込まれ(巻き込んで)、今に至るまで迷走状態。Frankenchristにおまけでつけてたポスターが猥褻罪にあたるとして裁判起こされたり、メンバー間で金をめぐって裁判闘争になったり。アメリカ(資本主義社会)のダメな部分を自分達で実際に演じるところもデッド・ケネディーズ流ブラックユーモア。

【Dead Kennedysのおかしなレコードたち】
0902022.jpg
左:In God We Trust, Inc. ('81) Nazi Punks !! Nazi Punks !! Nazi Punks Fuuuuck Off !!
中:Plastic Surgery Disasters ('82) ブラックユーモア炸裂! ブックレットも芸術級!
右:Frankenchrist ('85) 初回盤購入。問題のギーガーポスターも普通に封入されてました。

Dead Kennedys - Rawhide(YouTubeより)
In God We Trust, Inc. 最後の曲。音が乾いてるしロウだしみんなバカ顔だし。やっぱええ〜

予定どおり前置き長くなりました。Mondo Music 2に話を戻します。ビアフラはレコード蒐集家としても有名(変人としても有名)。中古レコード屋のエサ箱漁りを日常とし、なんでも買う、とにかく買う、なんでもかんでも持ち帰る。いいか悪いかなんて二の次。そんな少年時代をおくってたそう。そんなナイスなビアフラ曰く、

「強く影響を受けたバンドは、初めて聴いたときに気に入るかわりに大笑いしてしまったものが
 多い。The Ramones、Sparks、Peter Ivers Bandなどだ」(Mondo Music 2より)

完璧でしょ。ラモーンズ、スパークスに関しては今回スルーするとして、ピーター・アイヴァースが色んなアホな人達に好かれる理由、そして、ゼンマイアタマがデッド・ケネディーズのことを好きなわけがなんとなくわかるでしょ。なんか惹かれるんよね。歌も存在も。すべてが変。
そんで、ピーター・アイヴァースのことを好きなヒトは、ピーター・アイヴァースのことが好きなヒトともなぜか気が合う。これは経験から。なんかどっかみんな微妙にズレてるんよね。価値観、時間軸、etc。別に変自慢してるとかそういうんじゃなくて、これも経験から。実際、ちょっと変わったヒトが多いもんな(わし以外)。で、何が言いたいん? ようするに、雑音好きが雑音を「共通言語」として雑音好きのヒトと気があうように、ピーター・アイヴァースも「共通言語」として機能してる側面も往々にしてあると。まあ、このような自説とも他説とも仮説ともつかん、自説があるわけです。さっき思いついたんだけどね。そんだけの話です。すみません。さて、いつにもまして収拾がつかなくなったところで、ソロソロ本題にいきましょうかね。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

今月10日(土)。今年イッパツ目のライブ観戦は小岩。この街初めて来た。東京ってホントにでかい。どこいっても商店街がある。ふらふら散策してると、ここでもおかしのまちおか発見。ありすぎ。でも、あるとうれしい。さっそくお菓子買って会場めざす。風つめてー。もしかしたら今年一番寒いんじゃなかろうか。遠いし寒いしなんだか寂しくなってきたよ。ブルブルブル....

【小岩のなんてことない風景】
0902023.jpg

今年最初の目的も、もちろんアレ。そう。イステリスモ。しつこい? ん〜 そういわれてもなあ。好きになったものはしょうがないのです。イステリスモ祭りはこれからも続くので、もしヤなヒトがいらしたらゼンマイ通信のブックマーク、今すぐウェブブラウザからはずすことをおすすめいたします。とはいうものの、祭りはいつかは終わるもの。たとえばわしがメタルになった時とか、イステリスモがメタルになった時とか。もしどちらかがそうなったら、祭りは自然に終息すると思います。その時はちゃんと報告いたします。
この日のライブは、全部でなんと10バンド。こりゃキツイ。もしイステリスモがトップバッターだったらどうしよ。遠いし寒いし途中で帰ろっかなー。次の日、小亀さんに会いに池袋いくし。駅から数分で、小岩em sevenに到着。冷たい風はピークに。こらホントに寒いぞ。やばい。ぶるぶる震えながら出演順書いた看板みると彼らは五番目。んー ま、これなら最後までなんとか観れそうですね。
さっそく入場。はあ、あったかい。生き返った。おっ。ステージはもちろん、うしろ側にもドラムセットが。もしかして「後ろ前」? どうやらそうみたいですね。なるほど。これなら10バンドでも、スムースに進行します。こりゃいいや。「後ろ前」発案した人エライ。このシステムって、ノーベル音楽賞もんだと思います。

       2009年1月10日(土)No Punk No Life Vol.1@ 小岩em seven
      Digraphia / Rasing Fist / 高橋組 / No-Yard / Isterismo / D×I×E /
           Repair / 零-zero- / Urban Head Row / Aspirin

で、あのー 大変言いにくいんですが、今回詳細書けるほどおぼえてないんですね。わしらにしてはめずらしく途中どっか行ったり外でダラダラしたり。ですから、たたーっとやっちゃいます。

最初、Digraphiaが前ステージからメチャクチャ勢いあるステージやって、そのあと後ろステージから.... えーっと、あ、思い出した。かなりおもしろかったんだ。Digraphiaの時は前ステージだったからあんまりわからんかったけど、音の出方からしておもしろかった。ボーカルスピーカーとバンドの出す音が完全に分離してるので、ボーカルが前で(後ろステージで)歌ってるのに、声は後ろから(前ステージから)聴こえる状態。わかりにくいな。簡単にいえば、幽体離脱した本人がカラオケを熱唱してるのを見てるかんじ。伝わったかな。よーするに、音が変で面白かったわけです。で、バンドのほうも面白かった。ボーカルの人が途中から上半身裸になって筋肉美をアピールして自分の筋肉みつめながら歌ってた。ムキムキさせながら。不思議な光景。まるで、コーエン兄弟もしくはウェス・アンダーソンの映画のようだった。愛すべき奇妙な人達。人物配置の妙。え? クドカン映画?  c(´、`)エーット。。。。  ちなみに、音はメタルでした。なるほろー
で、前ステージから高橋組(バンド名です)が渋くてカッコいいパンクを聴かせてくれて、次は後ろステージからこれまた変わったバンドが登場。No-Yard。音は、なんだろ、スラッシュ? グラインド? ドラムの方がボーカルも兼ねて(マスクにマイク仕込んでた)、超高速でリズムを叩き出す。音は好みじゃないけど面白かった。スゴく。超盛り上がってた(あんなに暴れたらあぶないね・笑)。演奏修了後、客がドラムの人に、サイテ〜って笑いながら言ってました。何やったかなんとなくわかるでしょ。震度サンも笑ってましたね。ふふ。そして、目的のバンドが前ステージから発進。今年イッパツ目となるイステリスモ! 今年も雑音まみれでたのむぜーっ!

【ISTERISMO】
去年最後のライブでは、待ちに待った完全体での演奏(四人ってことです)。そりゃあうれしかった。ん? 今日は三人。あれ? Syoonは? なぜか再び、トリオ・ザ・イステリスモ。でも、このノイズを新年早々全身に浴びることができるのはうれしい限り。新年イッパツ目で縁起もたいへんよろしいです。雑音的お年玉。ハッピー雑音イヤー発進! ドドドキョワーボボヴォズッドドド....
音のバランスとかそういうの書くのは今回一切ムダ。意味なしメチャクチャ。音のカオス。だー! 今年もやっぱ最高ーーーー! あっという間に終了。演奏時間10分もなかったんじゃなかろうか。み、短いなあ。冗談抜きで一時間くらいやってほしい。そういえば、No-Yardの時暴れてた人達がおとなしくなったのにはちょっと笑った。ま、こんなもんか。クラッシャーノイズって、トッツキにくいんかな。ヒトには好みがあるからしょうがないんだけど、もっと雑音バンドと雑音好きが増えると色々と活性化して単純に楽しいんだけどね。あ。わしらもひさびさバンドやろうかな。イステリスモ的雑音論法に裸のラリーズ的フィードバックノイズを加えた超クラッシャーサイケデリックアシッドノイズ。バンド名は、そうですね.... 「裸の i - Clone」。

イステリスモが終わったあとは物販あたりをウロウロする。うわっ。外に出てないのに冷たい風が吹き込んできて超寒い。風邪ひいたらいけんので再びフロアに戻る。D×I×Eがライブ中。これがまたまた面白かった。音はやっぱ好みじゃない超速グラインド。でも、演奏スタイルが完璧バカで良かった。ボーカルの女の子のキレ具合、普通のヒトっぽいけどギターのやっぱキレた感じ。衝撃的なドラムの方の顔芸。スプラッター映画みたいだった。ほとんどのヒトが笑いながら観てた。いやわしもホント笑った。こんなことなら最初から観ときゃえかったなあ。で、D×I×Eが終わったあとは会場内ウロウロして見たり見なかったり。ですから書きようがありません。すみません。そういえば、Aspirinって昔から知ってますが、あんな若い感じの方達とは知りませんでした。ちょっとビックリ。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------
ライブ終了。10バンドと多かったものの「後ろ前」だったので(ノンストップ方式ではなかったけど)、思ってたより疲れなかった。そんで、普段ならぜったい観ないようなバンドがたくさん観れて良かった。しかもみんな変でおもしろかったし。しかし、「No Punk No Life」ってタイトルの企画にしてはメタルっぽいバンドも多かったような。でも、面白かったから気にしない。
さあこっから長い道のりを帰らねば。いつもの飲食店はもうオーダーストップの時間だし超寒いし。つらいなあ。と、外に出ようとしたら、なんとイステリスモの物販が。うおっ! って、最初から気付いてんだけどね。新年早々、こりゃうれしい。さっそく購入。何を売ってたのかは秘密。それじゃあイジワル過ぎますね。たぶん大阪と一緒だと思います。やっぱこういうものは、ネットオークションで買うより、現場でバンドの方から直に買ったほうがいいです。転売するヒトの懐あっためるなんてヤですもんね。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

今月24日。この日は大塚でC.O.P、のはずでした。けど、急にちがうの行きたくなって、C.O.Pは中止。なんとなくだけど、チラシの印象からスラッシュとかスケーターっぽいバンドが多いような気がしてしまってね。すまんC.O.P。また会いましょう。というわけで、新大久保アースダムへ。もちろん大久保駅近くの喫茶店でケーキ食べて、まちおかで買ったお菓子持参で。

      2009年1月24日(土)Blast'Em All !! vol.2 @ 新大久保Earthdom
        zenocide / Unarm / Guillotine Terror / Little Bastards /
              Senseless Apocalypse / Disgunder

【zenocide】http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=ZENOCIDE000
最近、目的のバンドがトップ周辺って多いなあ。もしかしてわしが好きなバンドの人達って、最初にとっととライブすませてあとはのんびりしたいってタイプが多いんかな。早めに酔っぱらってヤなこと忘れたいんでしょうか。ゼンマイアタマみたいなウツ体質とか? はやめに始めるのは、単なる偶然であることを祈りつつ三回目となるゼノサイド。
音は前回(去年10月)と大差ありませんでした。ますます放射が大きくなってて、やっぱカッコいい。でも、またしても大きな違いを見つけてしまった。サウンドではなく他の部分。見つけたってのはちがうな。誰が見てもわかる大きなちがい。それは.... 書かないよー。やっぱ自分で確認してください。うひひ。次回もわりと近いうちに観ることになりそう。そん時また大きく変わってたりして。かなり楽しみです。

【UNARM】http://www.myspace.com/unarm12345
観たかった! ライブハウスで! 前回観たのは、こちらも去年の10月。西荻でのスタジオライブ。この時はメチャクチャ好みの音だった。超ロウで完璧潰れたイカレたノイズの嵐。でも、これが彼らの本来の音作りなんかスタジオライブ故かそれはわからんかった。これはライブハウスで観なければ。そして、やっと観れた。
結論からいうと、あのメチャクチャ加減はスタジオライブ故と判明。実際の彼らの音作りは、もっと緻密なものでした。音はおなじく中に集まってるけど幅が広い。関東でいえば、個人的にイステリスモの次くらいに好みの音作り。Nenji氏のドラム、もしかして西荻の時より、チューニング、もっとロウにしてませんか? ヴルァンヴルァン鳴ってます。残響が連続するから、音圧も体感速度もメチャクチャあがる。カッコいいなあ。ボーカルのNanae嬢の、ウッ! も、かなりカッコいい。女性でこのかけ声やる人ってあんまみたことない。シブいぜー。ベースのYagi氏も然り。シブくてカッコいい。抑えた感じがなんか親近感わくんよね。そしてギターのkyabe氏。ライブみた限りでは、Kyabe氏がアンアームそのものという印象を受けます。MCでの今の世界に対しての怒り、絶望、明確な意志の表明。アンアームの音が凄まじい理由がこのMCでもわかる。そして、音源よりもライブのほうがさらにわかる。ここまで強力な怒りを感じるパンクバンドはちょっとおらん。もちろんすべてのバンドが怒る必要なんてないと思うよ。でも、すべてのバンドが意志を曖昧にして怒りを隠す必要もないわけですし、ゼンマイアタマのように言いたいことがあるんだかないんだかサッパリわからん煙に巻くようなヒトがいてもいいわけです。怒りで表そうが笑いで表そうがそれはその人次第。手段は色々あったほうが面白い。
「幾分かの抵抗がしたくて」。Kyabe氏の言葉。そうですね。考えようによっちゃ、わしも幾分かの抵抗をしたくてゴチャゴチャやっとるんかもしれません。誰に対して? そりゃ色々いますよー

UNARM at 20000V(YouTubeより)
ネットでもドラムの音が気持ちいい。ナマだと、ドラム、ノイズともに百倍上乗せ。スゴいよー

ゼノサイド、アンアームが終わったあとは、グラインド大会になったので、チト疲れてしまった。でもそこはライブ。好みとはちがっても面白いバンドはいるわけで、Little Bastardsもそんなバンドでした。トークが、いえ、トークも音楽も最高に面白い! 真摯な姿勢でアンチを貫くアンアーム。リトル・バスターズはユーモアで叫ぶ。両方アリ。アリアリ! アリだぜアリ!

Little Bastards(YouTubeより)音楽だけじゃなく、トークにも注目。うははー
--------------------------------------------------------------------------------------------------------
話、冒頭文にもどるけど、外に出ると色んなことが起きます。面白い音楽と偶然出会ったりするしなにかのきっかけでヒトとも出会える。これはホントに素晴らしい。あと、ウワサ話も自然と耳に入ってくる。聞くつもりはなくても聞こえてしまう。これも素晴らしい(笑)。なんとあのバンドが来日する可能性があるらしい。ゼンマイアタマ的にびっくり〜。もちろんウワサ話なんで今は書けんけどなー。まあ、今言ったようなことは、ネットの世界でももちろん可能だけど、やっぱりわしはナマのほうがいいです。ケンカするにしても、実際、相手の顔を(眼を)見ながらやる。そのほうがスッキリしていい。ネットの中でケンカの売り買いは絶対にしません。ぜーったいに。

こういうこと書くのも、幾分かの抵抗になるんかな。そのへんはね、自分でもようわからんです。

【ベランダからみた1月19日の夕暮れ】
0902024.jpg
Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes- Sunset
posted by 薇頭 at 23:42| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。