2012年01月04日

ダークな夜明け

1月2日。早起きして上野国立西洋美術館に。『プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影』『ウィリアム・ブレイク版画展』の同時開催。人でもモノでも基本ダーク志向なわしらにとって、一粒で二度おいしいこの企画。明るく希望を持って2012年を過ごすのが今年の目標といいつつもそれはそれこれはこれ。やっぱダークなほうが落ち着くわけで今年イッパツ目はキングオブダークな美術鑑賞に決定。ますますダークになるであろう2012年にふさわしいダークな幕開けです。

【プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影】http://www.goya2011.com/
【国立西洋美術館】http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

『プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影』はプラド美術館所蔵のコレクションを中心とした展示とのことで、当然、『黒い絵』14枚を見ることができる! と思って行ったわけですが.... なかった。残念。でも、ゴヤのシステムファッカーな側面は十分堪能できるのでパンクスにもおすすめです。『ウィリアム・ブレイク版画展』は、水彩画なんかの彩色ものを見たかったけど、挿絵版画のみのセレクト。旧約聖書の挿絵などと題材はカタいですが、こちらも既存の枠は壊す的なブレイクのやんちゃな側面を垣間みることができます。第一すべてが美しいです。ちなみに、ブレイク版画展はゴヤ展の半券で見ることができます(ゴヤ展は混雑してたけどブレイク展はすいてた)。どちらも今月29日までです。

【Pinturas Negras (黒い絵)】


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さて、ダークといえば、ダークパンク。ダークダークと書いてたのは、ようするにこれが書きたかったわけです。

Dark Punk。Dark New Wave Punk、Anarcho Goth Punk、Gothic Punk、etc。まだ完全に呼称が定まってないこのジャンル。Deathcharge、Lost Tribe、The Bellicose Minds、Arctic Flowers、Belgradoなど多種多様なバンドがアメリカを中心に世界中で大増殖中。彼らのサウンドを例える時に、Joy Division、Killing Joke、Bauhaus、時に、The Sisters Of Mercyなどが引き合いに出され、年配者からしたらようするにネオなポジパン? って思ったりもしますが、そう簡単に一括りにできるようなものでもない。音楽・ルックスに目新しいものはない。むしろ逆行。けど、世界中で増殖。PDX界隈の人達やDestino Finalの人なんかも、別バンド新バンドとしてDark Punkを選択。なぜ? なにが起こってる? 何も起こってない気もする。けど気になる。







普通に考えたら、世界中の不安・閉塞感を反映してる気がしないでもない。20世紀末前後に新しい不安の種が蒔かれて数年前から大量に咲き始めた。咲き始めたというより不安の根や葉や蔦が世界中を覆った。ちょうどゴヤやブレイクが当時の世相を反映させた暗くて黒い作品を数多く残して行ったように。適当に書いたけどそんな感じ? ということは、音楽でもまんがでも映画でも、これから日本で作られていく文化的なモノはどんどんダークなものが増えるんだろうか。悪いことじゃない。個人的には、暗い時に明るいものを提示されるより、暗い時により暗いものを提示されるほうがしっくりくる。例外はあるしバランスの問題もあるけど。そういえば、年末からあらいさんと映画サウダーヂについて何度も話しあってるけどわしらがサウダーヂにしっくりくる一つの理由はそういう部分もあるのかなとも思う。今回なんか全体的にまとまった気がする。いや、気のせいかも。

【国立西洋美術館からみた東京スカイツリー】
120104.JPG
初めてスカイツリーを肉眼で見た。でかかった。できれば真っ黒にしてほしかった。そんで名前をダークタワーにしてほしかった。不安の立像もいいな。最後になぜ諸星大二郎。
posted by 薇頭 at 00:35| ゼンマイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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