2014年01月04日

今年の初映画

今回は映画のことを書くので事前にどんな情報も知りたくない人はスルーでお願いします。扱う映画は、『東京オリンピック』『喜劇 とんかつ一代』『如何なる星の下に』の三本です。

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今年の映画鑑賞は、昨日観た早稲田松竹での『東京オリンピック』(1965年/総監督・市川崑)からスタート。スポーツの映画だし2時間50分と長尺だし大丈夫かな、と観る前は心配したけど、あっという間だった。オープニングとエンディングでチト泣いてしまった。全篇素晴らしかった。選手の体の極端なクローズアップ、大会に携わる人々の動き、観客の表情、街の様子、、、。
「競技の記録」ではなく「人と時の記録」だった。これを作った人たちの勇気に感銘したのと同時に、これって当時理解されたんか? と思って調べたら、「記録映画か芸術作品か」という論争に発展していたと知る。個人的には「記録映画」「芸術作品」という論争自体にとくに意味は見いだせず、素晴らしい作品を残してくれた当時の人たちに感謝! としか言いようがない。6年後の2020年に開催される(本当に開催されるのかな)東京オリンピックも映像として記録されるだろうけど、製作システムが確立されリスク分散のために観客に媚びた作品づくりが主流の現在、これを超えるものがつくられるかはチト疑問。システムを動かすためにヒトがいるのではなく、ヒトがいて初めてシステムは存在する、という当たり前のことをこの映画を観てあらためて確認。

早稲田松竹のあとはラピュタ阿佐ヶ谷に移動。『喜劇 とんかつ一代』(1963年/監督:川島雄三)、『如何なる星の下に』(1962年/監督:豊田四郎)。川島雄三の映画はけっこう観たけど『喜劇 とんかつ一代』は初見。川島作品によくあるグタグタ系喜劇かと思ったら傑作でビビる。スゴみと狂気を感じて笑うどころか冷や汗かいた。個人的には大映での川島作品が一番好きだけど(日活時代もいい!東京映画時代・東宝時代も好き・・・)、『喜劇 とんかつ一代』はそれを超えた気も。冷静になって近いうちに再見したい。今度、この映画の舞台になった上野の井泉に行こう。海老フライもあるようですよ、あらいさん。

【とんかつの唄 - 森繁久彌】


『如何なる星の下に』は去年観て大好きになったので再び鑑賞。やっぱオモシロい。ダメ人間クズ人間オンパレード。植木等演じる「五郎ちゃん」が最低で最高。ニッポン無責任時代の平均(たいらひとし)の裏の顔という自分内設定で見るとさらに楽しい。ラストの三益愛子と加東大介のアレはホントは悲惨なシーンなのに完全にコントで声を押し殺して笑う。ちなみにこの映画は池部良が演じる「倉橋」をどう捉えるかで、ラストの意味合いがまるで違ってくると思います。しかし何回観ても森繁久彌パートが無駄に長い(笑)。

さてここから本題。のつもりだったけど疲れたのでまた今度。
posted by 薇頭 at 21:25| ゼンマイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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