2014年02月11日

2014年東京都知事選挙

2014年東京都知事選挙終了。自分達の投票した宇都宮けんじは落選。いまだにつらい。いや落選したことじゃなく体が。7日の国会正門前と首相官邸前、8日のアルタ前と新宿西口(吹雪!)。一日だけだったらまだ大丈夫だけど、真冬に二日続けて長時間外に立つのは年齢的にキビシい。
8日は真っ黒の格好で行ったけど(いつもだけど)、アルタ前の街宣が終わった時には雪で覆われて真っ白スーツを着た人になってた。芯から冷えた。背中と腰がまだ痛い。あらいさんは風邪をひいて寝込んでる。全候補者やそのスタッフの人たちはそれを何週間も続けたんですよね。お疲れさまです。

体はこのようにつらいことになってますが、不思議と気分は悪くない。そりゃ憤ってるしムカついてもいる。それでもなんとか前向きな気持ちになれてるのは、去年の特定秘密保護法反対運動から今回の選挙の流れの中で、これまでとは違う別ベクトルの、何か作ってるっていうパワーを感じたから。それが何なのか今後どんなカタチになっていくのか。しかし投票率46.14%ってあらためてスゴい。今回は大雪の影響もあって、リアルな実数があらわれたことから色んなものが見えてくる。一位がブッチギリなようでそうでもない。今回の一本化騒動を検証して作戦を立て直したら次の都知事選では案外と。で、一番重要なのは53.86%という数字。これは投票に行かなかった(行けなかった)人たち。この数字をどう動かすか。あと四位の候補者。投票率一位が四十歳代、約16万8千人。まあ、ことさら数字に惑わされず、地に足つけて冷静に考えて次につなげていけばいいと思う。と自分に言う。

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「イデオロギーや政治的立場を乗り越えて、つながる能力がいま求められています。そういう市民運動、市民の力は、着実に育ってきていると感じます」(宇都宮けんじの演説/8日 新宿西口)

名護市長選での稲嶺進の勝利。都知事選と同じ日に行われた水俣市長選では、自公推薦の候補が脱原発派の西田弘志に破れた。これからも地方選が続く。自公180万の組織票を持つ経済都市東京で自分たちが理想とする知事が誕生するのはもう少し先のことになるかもしれないけど、その他の地域では自民党の基盤は徐々にくずれつつある。宇都宮けんじが言うように、今からつながる能力を身につける。今回割れた宇都宮支持者、細川支持者、双方すぐにつながる準備が必要。そのためにも、最後まで一本化を主張した(投票権を奪おうとした)グループの見解を是非知りたいです。『トーキョー・ノーサイド!』の始動はそれからでも遅くない。と思います。ってなんかエラそうにすみません。

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映画のことを書く時、「どんな情報も知りたくない人はスルーでお願いします」といつも書いてきたけど、毎回メンドくさいのでこれからは注釈いれるのやめます。
映画館でたまに予告編やってるけど、ウッカリ観てしまって後悔したことが何度もある。結構重要なシーンも遠慮なく流してビビる。「最近の映画ファンは事前にどんな映画かわからないと観に来ない」と、どっかの映画関係者から聞いたことがある。ホントか冗談かはわからんけど納得する部分もある。お金を使う時は安心が必要なんだそう。そりゃそうだ。わしだって無駄ガネはなるべく使いたくない。無駄ガネばっか使ってきたな。まあでも、映画でもなんでも、駄作でも愛すべき作品はいくらでもある。
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シネマヴェーラ渋谷で谷口千吉監督特集。『33号車應答(応答)なし』、『夜の終り』。駄作とはほど遠い傑作中の傑作だった。傑作って言葉って使いにくいけどこの二本に関しては迷いなし。『独立機関銃隊未だ射撃中』といい、谷口千吉ってスゴい。あらためてそう思った。

『33号車應答(応答)なし』(1955年)
脚本:谷口千吉、池田一朗(やくざ絶唱! ひき裂かれた盛装!! 結婚の夜!!!)
クリスマスイブの夜、パトカーで警ら巡回する警官二人組。そこで遭遇する様々な出来事。なんかいい話しだな〜的ストーリーから一転、テキサスチェーンソーなサイコ展開に度肝をぬかれる。
70年代のある種のアメリカ映画のひな形はもしかしてこの映画? って思うくらい完成されたフォーマット。冒頭から随所にはさみ込まれる神経症的演出。どこかおかしな登場人物たち。土屋嘉男が気味悪過ぎる! 平田昭彦と根岸明美がヤク中サイコ! 子供に対する演出が極悪過ぎて(ここでは書けない)唖然。あと、池部良と司葉子の夫婦喧嘩がリアル過ぎて身につまされた・・・。
基本、ACAB(All Cops Are Bastards)のわしもこの映画は大好きです! バディ(相棒)、サスペンス、サイコ、そして愛。一粒でいくつもの味を楽しめる傑作娯楽映画!

『夜の終り』(1953年)
脚本:菊島隆三(顔役(71)! 黒い潮!! 鬼火(56)!!!)
戦後から昭和三十年代にかけてつくられた日本映画って、バブル期に観てたときは、“昔の日本” って感じだったけど、今観ると “近未来の日本” にみえて驚愕することがけっこうある。この映画もそうだった。
繁栄した街からワンショットで下水道に移動。富裕層と低所得者層。分断社会。下水作業員の木崎新二(池部良)がふとしたきっかけで殺人を犯し逃亡。逃亡途中に出会うほとんどの人物も最下層の人間たち。木崎以上に過酷な人生を歩む人たちに時に罵倒され時に励まされる。木崎の恋人、美代(岡田茉莉子)の取調室での悲痛な訴え。「みんな貧乏が悪いんじゃないか!!」。静かな口調でそれをたしなむ刑事。警官(藤原釜足)が木崎をホームレスと間違えて、「公園整備のため移動してもらわんといけんなー」と優しく告げるシーンは何とも言えない気持ちになった。最後の交番でのシーンは、映画というより、まるで本物の映像を見てるようなリアルさがあった。
スゴい映画だった。今年観た映画の中では今のところ一番グッときた(『喜劇 とんかつ一代』もグッときた)。あと演出が斬新でおどろいた。音響がとにかくスゴいです。

谷口千吉監督作品だと、あと、『黒帯三国志』(1956年)も観たんですがこちらも良かった。三船敏郎がモテモテのスポーツラブコメ(ツンデレ岡田茉莉子に正統派香川京子)。道場からいつの間にかタコ部屋! 小堀明男が演じる形原刑事が大木実にしか見えなかった。平田昭彦(肺病病みで殺人空手の使い手!)がここでも怪演してて呆れました。最高すぎる(笑)。とぼけた話しだけど、全力で作られていたので大好感。最後までまったく飽きなかった。こういう楽しい映画って大好きです。

短く終わるつもりがけっこう書いてしまった。『独立機関銃隊未だ射撃中』については近いうちに書きます。咳も出てきたし悪寒もするのでこのへんで。。。
posted by 薇頭 at 20:13| ゼンマイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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