2014年01月26日

10数年振りのタクシードライバー

昨日から来月24日まで、シネマヴェーラ渋谷で谷口千吉監督特集。もちろん『独立機関銃隊未だ射撃中』(1963年)も上映。色んな観点からみて超えてる映画です。必見!
さて、今回も映画のことですので大したことは書きませんが事前にどんな情報も知りたくない人はスルーでお願いします。扱う主な映画は、『コックファイター』『タクシードライバー』です。

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23日(木)。池袋新文芸坐で『恐怖と欲望』(1953年/監督・スタンリー・キューブリック)、『コックファイター』(1974年/監督・モンテ・ヘルマン)。恐怖と欲望はともかくコックファイターが良過ぎて.... もうすべてがたまらん。登場人物全員(鶏含む)なんかこう信用出来る感じ。音楽も素晴らしくて、エンドクレジットで “Michael Franks” と出たとき、あのAORシンガー? もしかして同姓同名の別人? って思ったけどパンフレット買って確認したら本人だった。

【Michael Franks - Dobro Ladies】

70年代中盤から80年代にかけてのアーバンなAOR路線になる前の曲。1st(1973)に収録。映画では使われてません。

池袋のあとは渋谷に。ハチ公前で行われる、東京都知事選の立候補者の公開討論会を聴きに行く。先週は吉祥寺で他の候補者の街宣を聴く。今回、自分達の入れたい候補者はすんなり決まった。そういえば、脱原発候補の一本化を主張し、主張が通らず断念したあと、特定の候補者を支持する声明を出した人たちがいた。もし、このグループの要求通り候補者が一本化された場合、自分達は棄権するところだった。とりあえずこの人たちのことはおぼえておこっと。

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24日(金)。新文芸坐で『ラスト・ワルツ』(1978年/監督・マーティン・スコセッシ)、『タクシードライバー』(1976年/監督・マーティン・スコセッシ)。タクシードライバーは当初は観るつもりがなかったけど、ほぼニュープリントのフィルム上映ということなので急遽観に行った。今後フィルム上映される機会はどんどん減っていくだろうし、もしかしたら人生最後のフィルムでのタクシードライバー鑑賞になってしまうかもしれんし。ラスト・ワルツはザ・バンドのことをほとんど知らないのでちょっとばかし長く感じた。
で、タクシードライバー。最初この映画を観たのは高校一年生の時。広島サロンシネマでのオールナイト。『真夜中のカーボーイ』『グロリア』『ロング・グッドバイ』『さらば愛しき女よ』、そして『タクシードライバー』の五本立て。大袈裟でなくこの日人生が変わった(良い方か悪い方かはわからん)。この組み合わせを考えてくれたサロンシネマには感謝。タクシードライバーを観たあとのあのロビーの空気。壁に貼ってあった破れたタクシードライバーのポスター。このポスターがあまりにもカッコ良く、劇場の人に勇気を出して「ください」と言った時のドキドキ感。快く譲ってくれたときのあのウレシさ。今でも鮮明におぼえてる。東京で最初にタクシードライバーを観たのはたしか87年。荻窪オデヲン座。あらいさんはこの日がはじめてのタクシードライバー体験。そのあとも数年に一度映画館で観た。ちなみにテレビ放映は一回だけ観た(津嘉山正種!)。ビデオやDVDで観たことはない。タクシードライバーのことを書き始めると止まらん。しょっぱい思い出もけっこうあるけどキリがないのでこのへんで。
肝心の今回のタクシードライバー鑑賞ですが、、、 今まで観たのとかなり違った。おどろいた。画面がビスタサイズ! 前はスタンダードサイズじゃなかった? 字幕の日本語訳もちがう。台詞が全体的にマイルドになってる。スポーツの台詞「種族に帰れ」は? ホルスター40ドル? あれってサービスじゃなかったっけ。記憶違いかな。あと何箇所かカットされてた気がする。で、一番おどろいたのがラストのアパートのシーン。色調・明度が落とされ、全体的にボンヤリ暗くなってる。惨劇シーンの詳細がほとんどわからない。こ、これは・・・
というわけで、10数年振りのタクシードライバー鑑賞はけっこうショックなものとなりました。今後、元に戻る可能性はあるんでしょうか。でも、映画自体は永遠に最高のまま。そういえば、初めて観た時は登場人物皆すっごい大人って感じに見えたけど、今観るとかなり若い。パランタインでさえ若い。今度観る時はたぶん10年後だけどさらに若く感じることでしょう。10年後ってわし生きてるんか?

posted by 薇頭 at 20:38| ゼンマイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月04日

今年の初映画

今回は映画のことを書くので事前にどんな情報も知りたくない人はスルーでお願いします。扱う映画は、『東京オリンピック』『喜劇 とんかつ一代』『如何なる星の下に』の三本です。

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今年の映画鑑賞は、昨日観た早稲田松竹での『東京オリンピック』(1965年/総監督・市川崑)からスタート。スポーツの映画だし2時間50分と長尺だし大丈夫かな、と観る前は心配したけど、あっという間だった。オープニングとエンディングでチト泣いてしまった。全篇素晴らしかった。選手の体の極端なクローズアップ、大会に携わる人々の動き、観客の表情、街の様子、、、。
「競技の記録」ではなく「人と時の記録」だった。これを作った人たちの勇気に感銘したのと同時に、これって当時理解されたんか? と思って調べたら、「記録映画か芸術作品か」という論争に発展していたと知る。個人的には「記録映画」「芸術作品」という論争自体にとくに意味は見いだせず、素晴らしい作品を残してくれた当時の人たちに感謝! としか言いようがない。6年後の2020年に開催される(本当に開催されるのかな)東京オリンピックも映像として記録されるだろうけど、製作システムが確立されリスク分散のために観客に媚びた作品づくりが主流の現在、これを超えるものがつくられるかはチト疑問。システムを動かすためにヒトがいるのではなく、ヒトがいて初めてシステムは存在する、という当たり前のことをこの映画を観てあらためて確認。

早稲田松竹のあとはラピュタ阿佐ヶ谷に移動。『喜劇 とんかつ一代』(1963年/監督:川島雄三)、『如何なる星の下に』(1962年/監督:豊田四郎)。川島雄三の映画はけっこう観たけど『喜劇 とんかつ一代』は初見。川島作品によくあるグタグタ系喜劇かと思ったら傑作でビビる。スゴみと狂気を感じて笑うどころか冷や汗かいた。個人的には大映での川島作品が一番好きだけど(日活時代もいい!東京映画時代・東宝時代も好き・・・)、『喜劇 とんかつ一代』はそれを超えた気も。冷静になって近いうちに再見したい。今度、この映画の舞台になった上野の井泉に行こう。海老フライもあるようですよ、あらいさん。

【とんかつの唄 - 森繁久彌】


『如何なる星の下に』は去年観て大好きになったので再び鑑賞。やっぱオモシロい。ダメ人間クズ人間オンパレード。植木等演じる「五郎ちゃん」が最低で最高。ニッポン無責任時代の平均(たいらひとし)の裏の顔という自分内設定で見るとさらに楽しい。ラストの三益愛子と加東大介のアレはホントは悲惨なシーンなのに完全にコントで声を押し殺して笑う。ちなみにこの映画は池部良が演じる「倉橋」をどう捉えるかで、ラストの意味合いがまるで違ってくると思います。しかし何回観ても森繁久彌パートが無駄に長い(笑)。

さてここから本題。のつもりだったけど疲れたのでまた今度。
posted by 薇頭 at 21:25| ゼンマイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月01日

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あけましておめでとうございます。

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今年の目標は、昨日も書きましたが『ヒネ北経由厨行き』を描き続けることです。これが簡単なようで思わぬ障害が生じたりして去年がそうだったように案外スムーズにいかなかったり。とにかく制作が止まることだけはないようにしなきゃ。生活サイクルとしては、まんが制作をメインに、仕事、映画鑑賞、ライブ観戦、その他文化活動、外で人と会う、友人とバカ話し、ファシスト政権を倒す運動に参加、、、 まあ大体そんな感じで一年過ごすと思います。まあなんとかなるでしょうと自分達に言い聞かせつつ新年の挨拶とかえさせていただきます。

ゼンマイアタマ 荏本朋・あらいあき

【Eddie Russ - Tomorrow Is Another Day】
posted by 薇頭 at 12:43| ゼンマイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月31日

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今年のライブ観戦は昨日のタコで終了。去年もタコ観戦で終わった。そういえば今年はライブあんまり行かなかった。自分たち好みのハードコアのライブはまあまあ行ったけど、ふつう?というかそれ以外のバンドを観に行く回数はかなり減った。
そんな中、今年野音で初めて観た、Ogre You Asshole(オウガ・ユー・アスホール)がすごく良かった。自分たちのまわりにはオウガ好きな人が結構いて、天の邪鬼なわしらは逆に避けてたんだけど、あるきっかけで観に行ったらスゴく良くてもっと早く観ときゃ良かった・・・ ほんのり後悔した。


この日のライブ(オウガwithメルツバウ・9/24@渋谷WWW)は、今年観たすべてのライブの中でもしかして一番音がデカかった? そんな気がする。

話しを戻してタコ。タコといえば山崎春美。山崎氏といえば、今年12年振りに復活した、『EATER 2014 REBIRTH』(K&Bパブリッシャーズ)で、『ヒネヤ2の8』を自身のコラム『あやふやレビュー』で取り上げてくださってた。ヒネヤどうこう言うよりこのレビュー自体ひとつの新しい物語となってる時点で山崎春美やっぱスゲエ・・・ と唸ってしまった。イーターがこのまま続くかどうかは知らんけど、山崎氏のこの連載は読み続けたいと思った。
あとものスゴく遅い報告になりますが、8月に出た『まんが秘宝 男のための青春まんがクロニクル』(洋泉社)で、伴ジャクソン氏が『チュウチュウカナッコ』を取り上げてくださってた。さらにものスゴーく遅い報告になりますが、去年(!)の北海道新聞で、阿部幸弘氏が『ヒネヤ2の8』を取り上げてくださってた。どれもこれもありがたく読ませていただきました。あと、雑誌媒体でカナッコシリーズのどれかを取り上げてくださってるという未確認情報が数点。読んでないので何とも言えませんが励みになりました。
年末ムードで宣伝モードに入ってるついでにもうひとつ。今売ってるアックス96(青林工藝舎)からカナッコシリーズが再開されました。タイトル『ヒネ北経由厨行き』です。『ひねきたけいゆくりやゆき』と読みます。よろしくお願いします。宣伝終了。しかし自分たちの宣伝って普段使わない脳のどこかの部分が動いてる感じがして変な感じになるのであんま使いたくないです。今度宣伝する時はあらいさんお願いします。

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さて今年もあとすこしで終了。来年の目標、というよりやるべきことはとにかく『ヒネ北経由厨行き』を先に進めること。ですよねあらいさん。ということで、物語は続くという意味を込めて今年最後はこの曲で締め。みなさん良いお年を!

【Quincy Jones - Tell Me a Bedtime Story】
posted by 薇頭 at 13:00| ゼンマイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月07日

Yes We Can Can

6日(金)午後。銀座三原橋地下のカレーコーナー三原へ。三原橋地下に来たのは、銀座シネパトス閉館の時以来だから約9か月ぶり。三原橋地下は取り壊しが決まってるので、シネパトスはもちろん、他の飲食店もすべて閉店か移転済み。喫煙所でタバコを吸ってる人以外、通行人もまばら。閑散。でも、寂しいというより、都会の中の異空間的存在で不思議と落ち着く。その異空間で、カレーコーナー三原だけが営業中。金曜日はカレーの日で、普段よりカレーが安い。昼時ということもあって満席。ひさしぶりの三原のカレー超ウマい。ごちそうさま。帰り際ご店主が「たまに来てくれるね」と声をかけてくれる。飲食店でお店の人に顔をおぼえられたということがわかったらなんとなく行きづらくなるけど、三原はむしろウレシくなってまた行きたくなる。ということでまた行きます。

【カレーコーナー三原】
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カレーコーナー三原の後はヴァニラ画廊『エドワード・ゴーリーの世界』展へ。平日にもかかわらず大盛況。主に版画やポスターの展示。あと、原画とその原画を使った本なんかが展示してあった。洗練された文字が入ったぶん、原画より本のほうが完成度の高いものもあった。思いがけず装丁の勉強になった。あと、ある一定層になぜこんなにゴーリーは愛されるのか、展示作品を眺めながら色々と想像をめぐらせるのも楽しかった。

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銀座の後は国会議事堂正門前に移動。特定秘密保護法に対する反対抗議行動に参加。特定秘密保護法に対する抗議行動というより、個人的には、明らかに暴走してる安倍政権に対する抗議行動として参加。結果的に特定秘密保護法は可決・成立したけど、虚脱感や敗北感などはなく、むしろなんかこう、より前向きな気持ちになってるのが自分でも不思議。これはたぶん、昨日の国会前でのあのものすごい “怒り” の渦を直接体験したからだと思う(前日の国会前にこの感じはなかった)。今まで参加したデモにはなかった質の怒り。ネットの中では感じることがない皮膚感覚としての怒り。ネガティブな怒りではなく、何かを生み出す時のポジティブな怒りというか。
ともかく、ゼンマイアタマ内政治部門(!?)の当面の目標はハッキリした。現ファシスト政権に対し明確に反対する(原発行政に反対することにもなる)。やり方としてはこれまで通り直接街に出て(視覚化のため)、声をあげる。ずいぶん簡単。こういうこと書くと、「さむいヤツ」「イタいヤツ」って言う人がいるけど、そのへんに関してゼンマイアタマは無感覚なのでまったく問題なしです。ただ、「政治的な発言をするのは自分のキャラじゃない」「さむいヤツ、イタいヤツだと思われたくない」と思いながらも勇気を出して自分の考えや声明を出したり、抗議行動を行ってる人に対し、邪魔をしたり揚げ足とって気持ち良くなってる人を見つけたら呪いをかけます。コワいっすよ。

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国会議事堂に向けられた「NO PASARAN」の横断幕。スペイン語で「奴ら(ファシスト)を通すな」の意。外国語で書いたメッセージは、日本で何が起こってるのか世界中の人に視覚的にダイレクトに訴えることができるのでかなり効果がある。わしらも今度は英語バージョン、それかイラストだけのメッセージボードを作ろう。

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【The Pointer Sisters - Yes We Can Can】

「私たちにはできる。やればできるんだ。そう、私たちはこの世界をもっとよくできる」。そんな歌詞の歌です。自分はこんな風に考えたことはないけど、この4人なら本当に世界をもっとよくできるかも? などと他力本願なことを考えてしまう。しかしこの映像ほんとカッコいい。
posted by 薇頭 at 22:21| ゼンマイ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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